FILT

編集後記

山口智弘
FILT編集長。
「極悪女王」で
デビル雅美の
ファンになりました。

みんなのニーズに応えた、あのお店。

2017.7.20

夏真っ盛りのFILTです。

年々と夏が暑く、長くなっている気がします。次のFILTの発行&更新日は9月20日。その頃には、この暑さも懐かしくなっているでしょうか。いや、たしか去年は10月くらいまで暑かったなぁ……なんて、絶望的な気分になっている今日この頃です。

さて、今号は浅野忠信さん、ヨシダナギさん、土田晃之さんにご登場いただき、“家族”というテーマで語っていただきました。ヨシダナギさんが触れ合った日本とは異なる距離感の“家族”や、土田さんのお話の中に出てきた「竜兵会」のような仲間としての“家族”など、ひと口に家族といっても様々な形があり、それぞれがかけがえのないものなのだなと思いました。
皆さんは何を感じたでしょうか。

私は、ときどきノートパソコンなどを持って、外でポチポチと仕事をするのですが、そんなときに便利なのがファミレスです。今でこそ良い意味でハードルが低く、食事にお茶に仕事に勉強に、一人でも気軽に立ち寄れるスポットになっていますが、昔はそれこそ、ちょっと“特別感”のある、まさにファミリーレストランの名の通り、家族で食事に行く場所でした。

幼少期、親に連れられて行ったファミレスが何軒かあるのですが、その中でも強く記憶に残っているのが甲州街道沿いの「アニーズ」というファミレスです。この「アニーズ」、今はもう閉店してしまったのですが、なんと、店内に赤いセスナ機が飾ってありました。ちょっと今では考えられません。調べてみたところ、ANAの関連会社の経営だったそうで、なるほどな~と、30数年ぶりにセスナが飾られていた理由を知ったのでした。しかも、機内食的なメニューもあったそうで……いつもハンバーグ系のメニューばかり食べていた自分は、食べておけばよかった! と、今めちゃめちゃ後悔しています。

そして、もう1軒。こちらも甲州街道沿いの「ペキニーズ」というファミレスにもよく行きました。「ペキニーズ」はチェーン店ではなく地域密着型のお店で、現在はすでに業態替えしていて、ファミレスとしては存在していません。ここでよく食べていたのは鉄板焼肉プレート的なメニュー。とにかくボリュームがあり、おいしかった記憶があります。そして、店の前の大きな看板には店名の通り、犬のペキニーズのイラストが。今考えると、なかなかのインパクトでした。

それにしても、当時は店名に「ニーズ」を付けるのが流行っていたんでしょうか。今では黄色い看板でお馴染みの「デニーズ」くらいしか「ニーズ」系はありません――と、調べてみたら、「デニーズ」は全国展開ではないそうで、北海道や四国、九州などには1店舗も存在しないことが判明。一部の方には全然お馴染みではないことに震えました。失礼いたしました。

そんなこんなで、久しぶりに家族でファミレス、いかがでしょうか?


それでは、また次号もよろしくお願いします。

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