FILT

編集後記

山口智弘
FILT編集長。
レイトショーが
好きです。

これから「映画」の話をしよう。

2020.7.20

今回は、10名の映画監督にご登場いただいた“映画特別号”でした。
監督それぞれの外出自粛期間中の過ごし方や、現在取り組んでいること、映画の未来などについて語っていただきましたので、ぜひぜひ、じっくりと読んでみてください。

今回、大根監督や他の監督もおっしゃっていましたが、やっぱり映画って複合的な体験だし、それが楽しいんですよね。

私は心配性なので、上映開始の1時間くらい前に映画館に行っちゃうタイプで、チラシやポスターをチェックしたり、グッズコーナーを冷やかしたり、作品によってはパンフレットを買ったりして時間を潰していますが、ある意味ではワクワクを高めるための儀式でもあるわけです。

もちろん、本編の前の予告編も絶対に見逃したくないタイプです。
予告編は本編を観てもらうために作られたものなので、面白そうなシーンがたくさん詰め込まれているし、情報量も多くて、ワクワクが止まらなくなりますよね。なんだったら、予告編で次に観る映画を決めることも多いですし、あれはあれで、もう立派な一つの作品だと思うんです。
なので、映画館での過ごし方は人それぞれ自由だし、他人に迷惑をかけなければどう観てもいいんですけど、本編スタート直前のギリギリで入ってくる人は「もったいない!」とも思ってしまいます。余計なお世話ですが…。

そして私は“エンドロールも最後まで観て、明るくなったら席を立つよ派”でもあるんですけど、困るのは“エンドロールの途中で帰っちゃうよ派”の人と一緒に映画を観た時です。
「いや、エンドロールが終わったら、おまけの映像があるかもしれないでしょ」とか、「エンドロールも含めての映画じゃない?」とか思うわけで、いらぬ争いが起きてしまうことも。
そんな不幸を生まないためにも、誰かと初めて映画を観るときは、最初に「どっち派?」くらいの確認はしておいたほうがいいかもしれません。

その昔、友人と地方の完全入れ替え制じゃない映画館に行ったんですね。すでに上映が始まって30分くらい経っていたんですけど、その友人は普通に中に入って、その映画を観始めたんです。私はロビーで次の回を待つつもりだったんですけど、友人につられて一緒に30分のところから観始めたわけです。当然、ストーリーはよくわかりません。で、最後まで観終えて、その友人は次の回の冒頭30分だけを観て、「じゃあ、帰ろうか」と言ったんですね。そのときは、ただただ「お前すごいな!」とだけ思ったのを強く覚えています。
同じような体験談をどこかで聞いたか、何かで読んだかしたことがあるんですけど、意外とそういうのが大丈夫な人って多いんでしょうか。

こういう映画にまつわるエピソードって、絶対に盛り上がる話題だと思うんです。初めて観た映画の話や、映画館での体験談、それこそ最近のおすすめの映画の話とかもいいですよね。

日本映画製作者連盟が公表している資料によると、2019年の映画公開本数は、前年よりも86本増えた1278本で、映画館を訪れた人の数は、前年比115.2%増の1億9491万人だったそうです。
今年はコロナの影響があるので、この数字がどうなるかは分からないですけど、それでも映画館が再開したことで、多くの人たちが帰ってくるはずです。

もちろん映画館だけじゃなく、レンタルや定額制動画配信サービス、Blu-rayやDVDにテレビでも映画は観られるし、その体験が大切な思い出になることも多いと思うんです。
そういうのも全部ひっくるめて、また、映画の話に花を咲かせましょう。

それでは、次回のFILTも、よろしくお願いします。

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