FILT

編集後記

山口智弘
FILT編集長。
映画もぜひ!

わがままな関係を、もう一度。

2021.3.20

春先のFILT、いかがでしたでしょうか。
今号は、「わが、ままに。」をテーマに、カミナリの竹内まなぶさんと、石田たくみさんにご登場いただきました。
お二人の「わが、まま」、伝わりましたでしょうか?

まなぶさんもたくみさんも、幼馴染同士でコンビを組んでいるだけあって、もう二人で一緒にいるのが当たり前になっているというか、仲が良いとか悪いとか、そういうところを超えた絆を感じました。

印象的だったのは、まなぶさんのソロカットの撮影時に、たくみさんがいろいろと提案していたこと。
「電話みたいに耳にあててみたら?」とか「マッサージ機みたいに肩にあててみたら?」とか、野菜を持ったまなぶさんに声をかけるたくみさんに、インタビューでもおっしゃっていたコンビの関係性を垣間見ることができました。

そんな二人ですが、テレビのバラエティ番組では割とドッキリにかけられており、たくみさん曰く、「感情を揺さぶる系のドッキリが多い」そうです。
たしかに!

思い出すのは、『水曜日のダウンタウン』の「改名ドッキリ」。
たくみさんが仕掛け人となって、「占い師から勧められた名前に改名しようと思う」とまなぶさんに打ち明けるドッキリなのですが、占い師に傾倒していくたくみさんに、まなぶさんが「君の人生は俺の人生だし、俺の人生は君の人生なんだよ」と伝えるんですね。

当時、話題にもなったので覚えている方もいると思うんですが、この名言もまなぶさんによればスッと出たのだとか。
これは普段からそう思っていないと出てこない言葉だと思うんです。たくみさんもインタビューの中で、まなぶさんとは「運命共同体」だとおっしゃっていて、さすが保育園からの付き合いは違うなと感服しました。

そもそも子供の頃の関係が大人になっても続いているって、けっこうレアなことだと思うんです。
中・高時代の友達と付き合いがある人はまだいるかもしれませんが、保育園や幼稚園の頃の友達と今でも会うという人は、けっこう少ないのではないでしょうか。
保育園→小学校→中学校と同じ学校に進んでいったとしても、クラスや部活が別々になってしまうこともあるし、他の友達もできるし、趣味趣向も変わってくるし……きっとどこかの段階で道が分かれてしまうと思うんです。

私にも保育園からの長い付き合いの友人がいたんですが、やはり年を重ねるごとにだんだんと疎遠になってしまいました。
特に、社会人になるとお互い環境がまったく異なるので、会うことも少なくなるのかなと。
それはそれで仕方ないことだとは思うんですが、昔みたいに自分が遊びたいときに「今日遊ぼうぜ」と誘うような、わがままな関係が無償に懐かしくなったりもします。

それでは、次回のFILTも、よろしくお願いします。

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