FILT

編集後記

山口智弘
FILT編集長。
親知らずも
抜きました。

ブレる、ブレない、ブレるとき。

2016.11.20

今回のテーマ「ブレる、という挑戦。」はいかがだったでしょうか。

表紙の斎藤工さんを筆頭に、INORANさんも安齋肇さんも、一つのことにはとらわれない、柔軟な視点と考え方を持ち、次々にフィールドを広げていく方々だなと、それは実際にお会いしてみて、本当に強く感じました。自分が面白い、楽しい、好き、そう思ったら、とりあえずやってみる。なかなかそうはできないかもしれないけど、そういう姿勢が大切なのはとても良く分かるし、だからこそ、皆さんイキイキしているのだな、と思いました。

何かものを作るときには、それはもう紆余曲折、様々な道を辿ってその完成品に近づいていきます。とにかくブレにブレる。予算、スケジュール、その他、様々なことが要因で、当初の予定とは異なるものになることも多いのではないでしょうか。しかし、それが良い結果に繋がることもあるので、全てのブレが悪いとはいえません。

製作の過程でブレるのは、FILTももちろん例外ではないのですが、ただ、実際にお話を聞いたり、撮影をしたりする段階になると、そこからは一切ブレることはありません。

今回、表紙の斎藤工さんの撮影は、本当にお忙しい中、なかば無理やりにお時間をいただいて、取材をさせていただきました。次の予定があるため、斎藤さんの取材現場を出る時間も決まっており、これまでの取材の中でも、かなり難しいものでした。

それでも、終わってみると、なんだかスムーズな取材に思えたのは、その場にいた皆さんがブレなかったから、ではないかと思いました。カメラマンさん、デザイナーさん、ライターさん、その他、たくさんの方々が、自分の役割としっかりと把握し、滞りなく仕事を進める姿は、まさにプロフェッショナル。私には特殊な技能もないので、ただただ、感心するばかりでした。

そして、斎藤さんも、こちらの意図をすぐに汲んでいただき、本当にブレることなく撮影やインタビューに挑んでくださいました。ちなみに、今回の撮影は、斎藤さんの前にハンドモデルさんが座り、上に伸ばした手を斎藤さんの顔に這わせるという撮影でした。窮屈そうな体勢のハンドモデルさんを気遣う斎藤さんの優しさに、男性ながらも、キュンときてしまいました。

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