FILT

編集後記

知野美紀子
FILT編集長。
ほか、書籍も作っています。
飲む・読む・聴くが
人生の楽しみ。

新しい季節に思うこと。

2015.3.20

 そろそろ4月ですね。
季節はどんどん芽吹く季節に向かっていくのに、心がなかなか追いつかない。そんなまだ春への、新しい季節への準備ができていない私です。

 というのも、年末にひどい熱をだし、年明けに2度のインフルエンザと、それが治ったあたりで中耳炎になるという病気のオンパレード。新しい季節の喜びを全身で受け止めるには、どうやらまだ体力が足りていないようです。

 とは言え、今回のFILTは「新しいことを始めると、人生の登場人物が変わる」という、まさに新生活に期待を込めた号です。作った人間はヘトヘトでしたが、今月も皆様のお知恵を拝借してすばらしいものができました。

 特に今回は「新しい登場人物」「新しいことをしているいろいろな私」をビジュアルでお見せするため、スポットライトや鏡を使って撮影をしてみました。みなさま、いかがでしょう。

 撮影の前にはいつもアートディレクターの清水さんと、デザイナーの井上さん、そしてカメラマンのヤン・ブースさんの3名と一緒にお話をさせていただきます。実はこの撮影前の打ち合わせが私はとても好きだったりします。

 コピーライターの岡本さんが下さったテーマに対して、清水さんとヤンさんがビジュアル化するために、どんな撮影をするか打ち合わせをするのですが、まさにこのタイミングで「言葉が映像になる」のです。

 そして、この写真がまさに「言葉を映像化するために仕事をしている最中」の様子です。



 大沢さんの表紙撮影では、様々な色のライトを顔や体に当てることで、“多様性のある自分”=“新しい登場人物と出会う新しい自分”を表現しようということになりました。そこで、スタジオではヤンさんとデザイナーの井上さんがカラフルなセロファンを前に何度も色を確かめていました。

 結果、真っ白のシャツを着てスタジオに現れた大沢たかおさんが美しく色のライトに染められていました。(その様子はWEBや誌面でご覧ください)。白いシャツだけでも、もちろん十分に絵になる大沢さんでしたが、カラフルなライトに照らされ、大沢さんの表情も優しげに微笑んだり、厳しいまなざしを見せたりと、まさにバラエティに富んだ表情を見せてくださいました。

 それにしても年を重ねると「新しいことを始める」のがどんどん難しくなってくるなぁ、と感じる毎日です。でも、こうやってアイデアにあふれた刺激的な人々と話をして、一緒に仕事をして、様々な人と出会い、私はなんとかフレッシュさを保っているのかな…とぼんやり思った次第です。

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