マネ、突き進み、そして次のステップへ
2016.3.20
知野美紀子
FILT編集長。
あくびが
多い。
2016.3.20
オリンピックのロゴの一件から、「マネ」「パクり」ということに社会が非常に敏感になったように思います。
もちろんそれは不正を正す、本来の制作者の権利守り、敬意を払うという意味では上手く機能していると感じることがある反面、モノを作る人々の意識を萎縮している一面もあるのではと、常々感じていました。
今回、芸術家の森村さんにお話を伺い、森村さんが学生時代に「カッコいい」と感じたモノをノートの片隅に書いていたら、それが著名な作家の作品に似ているモノだったという話はとてもわかりやすいな、と感じました。
憧れと敬意が血肉となり、作品ができあがる。しかし、それが自分のオリジナルとなるまで、ひたすら描き続けることで、自分の作品ができあがるのでしょう。
ひとつの事をやり続ける。
これもきっと才能のひとつでしょう。
FILTは小冊子からweb化して、また、次回からは新しい編集長のもと、新しいFILTをお届けいたします。
読者の方に、ふと立ち止まり思いをはせる言葉を届けてきたFILTも、続けていく事で、いつかいまより大きな花を咲かせる事を願ってやみません。