FILT

編集後記

知野美紀子
FILT編集長。
ほか、書籍も作っています。
飲む・読む・聴くが
人生の楽しみ。

健やかな人生を取り戻す準備

2015.9.20

「働く」ということに疑問を持つことがない人生だったように思います。

就職氷河期時代になんとか会社に入ることができ、「仕事がある」ことがまずうれしいと働き始め、気が付けばそろそろ20年近くこの仕事をしていることになります。「編集をしている自分」というものがすでにアイデンティティの大きな割合を占めているので、いまでは仕事がなくなったら、私に残るものは何だろうな、とふと思うほどです。

そんな中、今回取材でお話を聞かせていただいた3名の方々の明確な「自分があるから、仕事がある」という姿勢に大きく影響を受けました。

人生の中で仕事が占める割合は大きく、ともすれば仕事=自分になってしまっている私のような人は多いのではないでしょうか? でも、人生という長く、そして気が付けばきっとあっという間であろう時間の中で、仕事の肩書だけで自分を語るというのは本当にもったいないと改めて気が付かされました。

ところで今回の鈴木亮平さんの表紙とwebの動画の撮影は、朝から晩まで何社もの取材が設定された、とある1日に行われました。その取材日のなかでもFILTの撮影は一番最後。鈴木さんも相当お疲れの中、動画の撮影などかなり負担をかけてしまうな、と恐縮していました。

しかし当の鈴木さんは何枚も重ね着した服をスマートに脱げるように何度もテイクを重ねてくれ、取材の終了時間が差し迫り、そろそろ撮影をやめた方が良いかな、という雰囲気になった際には「もう少しだけ撮影させてもらってもよいですか?」と自らマネージャーさんに確認をしてくだる心遣いをみせてくださりました。おかげさまでトップページで見ることができるように最高にカッコいい動画を撮影することができました。

仕事に懸ける鈴木亮平さんのその情熱にも感動しましたが、何よりも心動かされたのは、その彼のスマートな心遣いと健康的な姿です。

仕事は能力の高さや効率の良さなど、できるできないの判断基準は様々ですが、最後に残るのはやっぱり「人」だと思います。鈴木亮平さんはその作品ごとに肉体を改造するような意気込みも素晴らしいのはもちろんですが、何よりも今回お仕事を一緒にさせていただき、周りの人に負担をかけずに心配りができる、そんな素敵な人でした。そしてその「人柄」が素晴らしいからこそ、今、第一線で活躍し、人々を魅了しているのだなと感じました。

そして、彼の健康美も素晴らしい物でした。今回の映像は大量に重ね着をした服を一枚ずつ脱いでいくものだったのですが、服を脱ぐ際に見えた彼の鍛え上げられたその体の見事なこと! スタジオ中が上半身裸になった鈴木さんの姿を見て「おおっ」とどよめきがわくほどでした。

どんなに長時間大変な撮影があったとしても笑顔で動けるその軽やかさは、きっと健やかな身体だからこそ宿るものなのだろうと感じました。

やっぱり健やかな身体あっての仕事だし、人生だな、と痛感した今号の取材。忙しいを言い訳になかなか通っていなかったヨガをこっそり再開し、夏フェスに参加をして、まずは健やかな人生を取り戻す準備を始めた次第です。

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