原田龍二が縦横無尽に語る。第44回は「支持」。
前回の連載でもお伝えしましたが、8月28日に『湯ったり温泉バラエティ 原田龍二の日本全国!湯一無二』の番組初となるイベント「ウォッチパーティー&座談会」が開催されました。
会場はあの謝罪会見を行ったTOKYO MXの大会議場です。集まってくれた60名の皆さんは、ただの視聴者じゃありません。生放送を一緒に見るという名目でしたが、皆さんが本当に期待していたのは、現場でのトラブルや制作の裏話だったはずです。そういう番組の制作過程や裏側を知りたいと思って、わざわざ足を運んでくださる方々は、やはりディープな番組ファンであり、我々にとっても非常に大切な存在です。
イベントで、僕は当然のようにふんどし姿を披露しました。でも、別にMXの会議室でふんどしになる必要なんてないんです。着替える時間ももったいないですから。ただ、求められているのは感じましたし、生でふんどし姿を見てもらうというのが、番組ファンの皆さんに向けた一番のサービスなのかなと。ふんどしは僕にとっての制服ですから。皆さん、僕の制服姿が見たいはずなんです(笑)。
ここで一つ声を大にして言いたいことがあります。番組を観ている方はお気づきかもしれませんが、温泉ロケの最中、同行している並ちゃん(川並ディレクター)やくりりん(栗原ディレクター)のふんどしから、ときどき“ポロリ”してしまい、番組のロゴマークで隠されていることがありますよね。あれは不思議だなと。ふんどしは、ギュッと一回縛るだけのシンプルな構造だから、決して難しいものではないんです。しっかり締めていれば、ポロリとこぼれることもない。その点、僕は締め慣れていますから、絶対にこぼしません。それは宣言しておきます。
どうか元気になってほしい。
イベントでは、番組公式の日めくりカレンダー『全裸俳優・原田龍二の毎日ケ・セラ・セ裸』が12月9日に発売されることも発表されました。
このカレンダーが1万部完売したら、公約として「未開拓の温泉を探すロケ」を実施するというおまけ付きです。日本のどこかにある、まだ誰も浸かっていない温泉を見つけて入る。なんともそそられる企画ですよね。
実は先日、このカレンダー用の写真を出版元であるサイゾーで撮影してきました。ほぼ全裸の状態で、いろいろなもので股間を隠しながら1000カット以上も撮影したんです(笑)。僕のソロショットもあれば、ディレクター陣との3ショットもあります。
番組のロケ中に撮影した写真もあるので、膨大なカットの中からカレンダーに使う写真を選ばなければいけません。表紙も含めて32枚+αですから、選ぶのも大変だと思います。
もちろん、せっかくカレンダーを出すのであれば、大勢の方に買っていただきたいですし、特に悩みを抱えている方や気分が落ち込んでいる方に、手に取っていただきたいですね。
誤解を恐れずに言うと、人間ってどこか他人の不幸やバカな姿が好きだと思うんです。自分が落ち込んでいるときに、全裸にふんどし一丁で馬鹿げたことを本気でやっている男の写真を見たら、「これに比べたらまだマシだな」とか「ちょっと頑張ってみるか」とか、妙な元気が湧いてくるのではないでしょうか。
今回は番組スポンサーでもあるヤマカン(山本漢方製薬)さんのサポートをいただいているので、「反省」だけではなく、「健康」をテーマにした直筆メッセージも添えますから、毎日めくって、僕の全裸とメッセージで、どうか元気になってほしいですね。
レギュラー番組である『湯一無二』の他にも、定期的に出演させていただいている番組があります。それが、『金曜ミステリークラブ!!!』という考察バラエティ番組内のショートドラマ『三ノ宮少年の事件簿』です。このドラマの主人公は、岡野すこやかくん演じる天才少年で、僕は彼をサポートする刑事の役です。頼りがいがあるように見えて、実は推理力ゼロで事件を解決できないという、ダメな大人です(笑)。
岡野くんとの共演は楽しかったですね。彼はまだ13歳でセリフも多く、とても緊張していたと思うんです。なので、リラックスできるようカメラが回っていないところでもなるべく彼から離れず、ただの面白いおじさんとして接するように心がけました。彼の魅力的な人間性には、僕も大いに惹きつけられました。
この『三ノ宮少年』で気をつけているのは、あまり自己主張をしすぎないことです。主役はあくまで岡野くんであり、ミステリーそのものですから、僕の個性が強すぎて邪魔になってはいけません。かといって、誰がやっても同じような刑事では呼ばれた意味がない。今まで『相棒』をはじめとする多くの刑事ドラマで培ってきた“刑事っぽさ”のさじ加減を意識しながら、淡々と演じるのが僕の役割だと思いました。
例えば、現場検証のシーンでスタッフさんに白い手袋を渡されたのですが、「手帳をめくるときに邪魔になるので、ハンカチで触る芝居にします」と提案したりしました。そういうリアリティの演出は、長年の経験が活かされている部分ですね。
自分を支えてくれている。
これまでの経験が活きたという意味では、9月22日に出演した『秋風、大立ち回り!』という1日限りの舞台も、そうだったかもしれません。
この舞台は、ラジオ『時代劇が好きなのだ!』の3周年記念公演だったのですが、いや、本当に無謀で恐ろしい仕事でした(笑)。お話をいただいたときは、ちょっとした立ち回りとトークショーだと思っていたのですが、蓋を開けてみれば、きちんとした台本もありましたし、何より東映京都撮影所の殺陣チームである東映剣会のベテランの皆さんを相手に、本格的な殺陣をやらなければいけませんでした。
殺陣の構成を担当してくださった東映剣会の清家一斗さんは、僕が今や日本一の殺陣師と思っている方です。東映時代劇の殺陣を支えてきた清家三彦さんの息子さんですね。彼が僕の殺陣を高く評価してくださっている手前、みっともない姿は見せられません。久しぶりの殺陣でしたが、普段から体を動かしているおかげで体は動きました。あとは、刀を持ち慣れているように見えないといけません。観ている方に違和感を抱かせないために、舞台が決まってからは家の中で木刀を振ったりして感覚を取り戻しました。
殺陣は決まっている動きを先読みしてしまっては面白くありません。相手の動きを感じて、ギリギリのところで反応するセンスが問われます。とっさに舞台から客席に飛び降りるようなアクションもありましたが、ああいうときに足がもつれないのも、日頃の鍛錬の賜物だなと。やはり、これまで時代劇で培ってきた経験と日々の準備が、自分を支えてくれているのだと改めて感じた1日でした。
そんな日々の活動の中で、力を入れているものの一つが、僕のYouTubeチャンネル「ニンゲンTV」です。
現在、比叡山でのロケが配信されていますが、霊が見えない僕にとっては、降魔師の阿部(吉宏)さんや霊能力を持つ倉田ガルバくんの存在がなければ成り立たないロケでした。終わってみると、長年のしこりが取れたような、一つ肩の荷が下りたような達成感がありました。
心霊という目に見えない曖昧な世界を扱うチャンネルだからこそ、僕が一番大切にしているのは「正直さ」です。これは、何度も言っていますが、嘘をつかない、大袈裟にやらない、見えないものは見えないとハッキリ言う。他のオカルト系チャンネルを見ると、過剰な演出やリアクションに驚くこともありますが、僕は絶対に動じません。そのリアルなスタンスこそが、多くの方に支持していただいている理由だと思っています。
そして、「ニンゲンTV」は、これから大きくグレードアップしていく予定です。現在、このチャンネルは特定の霊を巡る長期的なストーリーになっており、途中から観た人にはちんぷんかんぷんな状態になってしまっています。このまま霊能力を持つ方たちにおんぶに抱っこでは、よくないのではないか。そんな思いもありました。
僕は心霊スポットだけでなく、かつてドキュメンタリー番組で世界中を旅してきた経験があります。だからこそ、今後は心霊という軸は残しつつも、例えば海外の先住民の儀式や、台湾のシャーマン、あるいは雷に打たれて九死に一生を得た人に話を聞きに行くような、霊ではなく、人間の神秘に迫るような企画もやっていきたいと考えています。
現状に満足せず、マンネリを打破して、常にワクワクする方向へ舵を切る。僕が誰よりも強い好奇心を持ち続け、正直に未知の世界へ飛び込んでいく限り、その“熱”に当てられて一緒についてきてくれるコアなファンの方々は、きっと楽しんでくれるはずです。
YouTubeでこのジャンルを本気でやっている俳優なんて、僕くらいだと思うんです。この唯一無二の道をこれからも自信を持って、何よりも僕自身が楽しみながら、進んでいきたいと思っています。
写真(上から1・2・3枚目)/森田直樹(アフロスポーツ)
写真(上から4・5枚目)/朝倉 健(アフロスポーツ)