FILT

編集後記

山口智弘
FILT編集長。
「極悪女王」で
デビル雅美の
ファンになりました。

編集後記

公開まで、あと少し。

2019.11.20

2019年最後となる102号目のFILT、いかがでしたでしょうか。
今回は、夏帆さんと、連載でもお馴染みの三島有紀子監督の対談でお届けしました。

役者と監督という立場から、2020年2月21日公開の映画『Red』にまつわるさまざまなお話をしていただきましたが、当然、これから観る方の妨げにならないようになっているので、安心して読んでみてください。

まずは、お二人の対談で各キャスト役どころやキーポイントなどをさらっと押さえていただき、それから映画を観ていただくのがいいかと思います。
その後、もう一度、対談を読んでいただければ、より、理解が深まるのではないかと。
なので、FILTのタブロイド版をお持ちの方は、公開まで大事に取っておいてくださいね。
もちろん、監督の連載も必読です!

私は、試写会で映画を拝見したのですが、忖度は一切無しで、とても“いい映画”でした。

“いい映画”って漠然としてますが、監督も連載や対談で何度もおっしゃっていたように、「人間」が生きているかどうかが、基準の一つにあると思います。

劇中のキャラクターは、役者さんや監督など、映画に携わる人総出で作り上げていくもので、それが成功していると、例えば映画を観終わった後も、登場人物の人生がその後も続いていくように感じられるし、なんだったら、映画館を出た後に映画の中の人間がこの現実に存在しているんじゃないかと思い至ることができるわけです。
観客としても、それは幸せな映画体験だと思うんです。

で、『Red』はまさにそういうタイプの映画で、試写室の外に出た後も、なんだか映画と現実が地続きであるような、そんな感覚になりました。
映像もとっても美しいので、多くの人におすすめです。

ちなみに夏帆さん、現在、テレビ東京のドラマ『ひとりキャンプで食って寝る』に出演されているのですが、こちらも楽しく視聴中です。
役者さんってすごい! と、つくづく思わされます。

それでは、次回、2020年のFILTも、よろしくお願いいたします!

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