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カンニング竹山

カンニング竹山

カンニング竹山

撮影/橋本直貴
スタイリング/濱中麻衣子(桐原事務所)
衣装協力/チェックハット オーバーライド明治通り店(03-5467-0047)

カンニング竹山がSNSに投稿した写真を起点に、

さまざまなことを語る新連載。

第1回は、健康や食について。

カンニング竹山

 僕は1週間分のサプリメントをケースに入れて持ち歩いているんですけど、これが楽なんですよ。それまでは、毎朝その日に飲む分を用意していたんですが、忘れるときもあるし、ロケでやむを得ず泊まりになって飲めないときもあった。だったら、週のはじめに1週間分をケースに移し替えて、それを持ち歩けばいいなと。飲み忘れることもなくなりました。

 この量を飲むようになったのは2~3年くらい前かな。いろいろな種類があって、1つはアメリカのシアトルにいる兄貴から大量にもらったフィッシュオイル。要は青魚の油です。あとはビタミンDとか、育毛のサプリとか……黒い玉は免疫力を高めるサプリですね。あと、昔から血圧が高かったので、血圧を下げる「ヘルケア」も飲んでいます。

 もう50歳で、この体型だから、自分の体の中に何を入れるべきなのかは、割りと真剣に考えていますね。2年前の健康診断ではそこまで大きな異常はなかったんですけど、次は何が出るかわからないから。この春くらいには、また健康診断に行ったほうがいいなと思っています。

番組に呼ばれた

意味みたいなことを

考えてしまう。

 バラエティ番組でもよく芸人が健康診断を受ける企画がありますが、だいたい僕らのような不健康そうな芸人は「要注意」や「再検査」が出ることを期待されているわけで、そういう意味での葛藤はありますよ。当然、健康なほうがいいんだけど、番組的には、誰かしらが引っかからないと成立しないわけだから。番組に呼ばれた意味みたいなことを考えてしまうんです。うーん、だからあまり大きな声では言えないですけど、収録の前にガッツリ食べていったりね(笑)。もちろんプライベートではそんなことはしないですよ。変な話、番組では悪い数値を出さないといけないわけだから。

 ただね、ガッツリと言っても実際に年齢を重ねていく中で、あまり食べられなくなっているのは実感しています。ラーメンとかも好きなんですけど、やっぱりボリュームがあるから、昼に一杯食べたら、その日はもう何も食べなくてもいいという日もある。昔は飲んだ〆にラーメンを食べることもありましたけど、それもあまりしなくなっちゃったなぁ。

 写真のラーメンは、今はもう移転しちゃったんですけど、東京・曙橋の「麺庵ちとせ」というお店のチャーシュー麺。ここのラーメンは、僕の中で1位、2位を争うくらいの絶品なんです。どうしても食べたくなる日がときどきあって、写真の日は夜に一人で行って並んで食べました。数年前に偶然見つけたんですよ。たまたま入ってみたら、もうめちゃくちゃ美味くて。それからハマって何回か通っているうちに、お客さんも増えだして、並ぶようになって、「やっぱり美味い店は見つかるよな~」としみじみ思ったのを覚えています。僕は福岡出身なんですけど、「博多ラーメンじゃないとダメ」というタイプではなく、ラーメンだったら何でも好き。基本的に美味いものが食べたいし、そのために店を探したりするのも好きなんですよ。

カンニング竹山

 新幹線で移動するときだって食にはこだわりたい方で、駅構内で買った弁当を食べることもあるんですが、基本的には食べないか、家で作ったものを持ち込むかの2択です。いや、駅の近くに牛丼屋があれば牛丼でもいいし、「ほっともっと」や「ほっかほっか亭」みたいな持ち帰り弁当でもいいんですよ。贅沢な話で申し訳ないんですけど、とにかく冷たくなった弁当を食べたくない。20年も芸人をやっているとテレビ局の楽屋弁当とかロケ弁当とかばっかりになってしまうんです。若手のときはうれしくて持ち帰ったりとかもしましたけど、それが毎日になると辛くなってくる。特に、僕は料理もするんで、だったら自分で作ったものを詰めて持っていった方がまだ冷たくないなって。

 昔から結構料理はするんですよ。実家にいる頃から作っていましたし、一人暮らしも長かったので、ある程度のものは作れると思います。

難しい料理じゃなければ

食べに行くよりも

作っちゃったほうが早い。

 居酒屋の厨房やサウナ施設のレストルームでアルバイトしていたこともあるんで、今も家にいるときは、難しい料理じゃなければ食べに行くよりも作っちゃったほうが早い。もちろんカミさんも料理をするんですけど、僕の帰ってくる時間が毎日違うので、基本的にはお互いが自分で作って、別々に食べるようにしています。だからこの前なんか、カミさんが鍋にタイのグリーンカレー作っていたんですけど、僕は違う鍋に別のカレー作りましたからね。コンロにカレーの入った鍋が2つ並ぶという(笑)。今は特にコロナ禍で飲みにも行きづらいから、家で料理する機会も増えました。

カンニング竹山

 写真は家にあった具材を雑多に入れて焼いたグラタンなんですけど、よくできたと思いますよ。夜は家にいるから、起きる時間も早くなっちゃって、いつも朝5時とか6時くらいからキッチンでラジオ聞きながら料理を作り始めるんです。自分が食べるものだから、なんだっていいんですけど、やっぱり酒のツマミみたいなものが多いですね(笑)。昔、親父がよく作ってくれた牛肉をニンニクと青唐辛子としょうゆで煮たやつとか。最近、ラジオでレシピを紹介して好評だったのは、これも母親が昔作ってくれた、白菜と豚肉のバター焼き。バターで白菜と豚肉を炒めて、ポン酢につけて食べる単純な料理なんですけど、めちゃめちゃ美味いので、ぜひやってみてください。ご飯にも合いますよ。

カンニング竹山

カンニング竹山 芸人。福岡県出身。テレビでは、『バイキングMORE』『ノンストップ!』(共にフジテレビ)、『探偵!ナイトスクープ』(ABC)、『カンニング竹山のイチバン研究所』(MXテレビ)など、ラジオは『たまむすび』(TBSラジオ)にレギュラー出演中。オンラインサロン「竹山報道局」では豪華ゲストを迎えたトーク番組を展開中!

撮影/橋本直貴
スタイリング/濱中麻衣子(桐原事務所)
衣装協力/チェックハット オーバーライド明治通り店(03-5467-0047)