初対面の印象を左右するのは「見た目」が大きい、かもしれない。しかし、人はその人の語る言葉によって記憶されるのではないだろうか。たとえば、「正しい敬語」を使える大人は「キレイ」な印象ですが…。
「敬語は自分がどういう人間であるか示すための言葉。自分が美しく見えるための言葉です。しかし、同時に敬語は相手次第の言葉なのです。たとえば、『申し訳ございません』。これ実は“間違い”なのです。だから『正しく“申し訳ないです”と言え』と正しい敬語を話すように怒る人が世の中にはいます。一方で、“申し訳ないです”は丁寧な言い方ではないと誤解して『“申し訳ございません”と言え』と怒る人もいる。そんな時、『あなたの敬語は日本語として間違いです』と指摘したらよけいケンカになるだけ。だから、敬語の使い方が間違えていたとしても、その言い方で相手の気が済むのであれば、『申し訳ございません』と言っておこうや、ということになるんですね」