2013年に久保田利伸が発表した、初のボサノバ・アルバム『Parallel World II KUBOSSA』に意表をつかれたという人は多いのではないだろうか。そしてまた、新たな感動を覚えたという人も。あの唯一無比のソウル・ボイスが、ボサノバのクールでジェントルなサウンドに見事なまでにハマっていたのだから。「ボサノバ好きなんですよ。R&Bは長年聴いているし、知識もあると思うし、オリジナルはR&Bの匂いがするものを作っているわけですが、ボサノバは休む時に必ず聴くんです。昔は休む時もR&Bだったんですけどね。ボサノバをレコーディングするのは初めてで、ソウルフルに歌う癖がついているので最初は大変でしたね。聴く分には楽でいいなと思っていたんですけど、意識しないと優しく歌えなくて。でもレコーディングじゃないつもりで歌えるようになったら、うまくいきました」