何かを準備をするということは、手間がかかり、苦労があり、時間が必要である。
「実は準備する時間の中にこそ、幸せがあるのではないだろうか?」その問いを抱えてお伊勢参りの旅に出た。
伊勢の地にある神宮で行われる式年遷宮は20年に一度の“神様のお引越し”「遷御(せんぎょ)の儀」を頂点にした日本最大の神事である。
「遷御の儀」の8年前からさまざまな祭りが始まり、計33もの祭りが行われる。大変な手間である。平成25年に第62回目が行われ、今は平成45年に行われる第63回に向けての準備期間である。この1300年の間、20年ごとに繰り返されてきた大祭のほか、伊勢神宮では年間を通して1500もの祭りがある。
伊勢神宮禰宜(ねぎ)の小堀邦夫さんにお話を伺った。