「メインになってしまったら、もう寄り道じゃない」と話す尾関さん。BSプレミアムで放送中の『2度目の旅』『一本の道』を担当し、かつて『ブラタモリ』を世に送り出したNHKのプロデューサーだ。
「当時、新しい番組を開発する部署に居て、最初はタモリさんが3億円事件のあった場所を巡るという企画でした。それをみんなで話していく中で、タモリさん自身が普段から古地図を持って都内を歩いていらっしゃるということから、街歩きや探検という形になっていった。そのときは寄り道というテーマでは考えていなかったですね」
番組には台本はあるが、出演者には見せないというから驚きだ。
「台本を頭に入れて歩いてしまうと、それはもう本筋。台本を見せないことで、あの寄り道感が出たんじゃないかと。結局、台本に無い寄り道のほうが面白かったりして、本編に入っちゃうんですよ(笑)」