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 最近、テレビで彼女を見かけて、その笑顔と明るさに心を和ます人は多いのではないだろうか?現在、モデル、タレントとして活躍中の佐藤栞里さん。今、こうして話している間も、屈託のない明るい笑顔が弾ける。
「もともと、ものすごく緊張するタイプなんです。テレビに出始めた頃は、それこそ表情も硬くて、隅の方でじっとしていたんですけど(苦笑)、『1億人の大質問!?笑ってコラえて!』でご一緒になった所(ジョージ)さんに、“もっとリラックスしていいんだよ”と声をかけていただいたり、周りのスタッフさんや共演者の方々に恵まれたりで、おかげで肩の力が抜けたというか。緊張の呪縛から解き放たれたというか(笑)。自分がそのとき抱いた感情を素直に出せ、自然に笑えるようになりました。皆さんが私に抱かれている“明るい”というイメージは、たぶん私が番組でよく笑っているからかもしれないですね」
 これは番組を見ての印象だが、彼女はいつも自然体。バラエティ番組などで見せる彼女の声や表情は、実に素直なリアクションで笑顔にしても作り笑顔ではない。どこか、すっぴんでその場に立っているような気さえする。
「よく友だちからもこう言われるんですよ。“ほんとうに栞里って、テレビで話しているときも、こうして私たちとしゃべっているときも、変わらないよね。もう少し人前に出るときぐらいは格好をつけてもいいんじゃない”って。それほど、いいのか悪いのか自分ではわからないんですけど、素で人前に立っているかも。ただ、もともと格好つけたくてもつかない人間。となると、ありのままの自分を出すしかない。あまりに大笑いし過ぎのひどい顔が映し出されるときもあるので、本人としては“あちゃ~”って感じで。恥ずかしいことも多々あるんですけど、それも自分らしいのかな、と思っています」
 自身の心の中の感情配分を分析してもらうとこんな答えが返ってきた。
「例えばその日1日の自分の感情を100%で表すとしたら、ほとんど幸せの感情が占めているかも。ちょっとしたことでも幸せを感じる性格なんですよ。例えば、食べることが大好きなので、いつもごはんの時間はとっても幸せな気持ちになる。もちろん人間なのでちょっと怒ったり、悲しくなったりもすることもあります。でも、あまりくよくよしない性格なので引きずることはない。たとえば番組でうまく自分の言いたいことを言えなかったり、といった仕事の失敗でひどく落ち込むことはあります。ただ、そういうときもネガティブからすぐに、ポジティブのモードに切り替えられるというか。反省はするけど後悔はしない。この失敗も糧になっていつか何かの実を結ぶと、すぐに前を向ける。なので、ほぼ私は幸せな感情が100%といっていいかもしれません」
 最近では、『1億人の大質問!?笑ってコラえて!』など、番組の進行役であるMCやリポーターを務めることも多い。多くのゲストに話をふったり、誰かに話を聞く、これらの仕事は相手の感情を引き出す仕事でもあるが?
「そう言われるとそうですね(笑)。このお仕事をする上で、私が大切にしているのは構えないこと。自分が何か垣根を作っていたら、相手も心の扉を開いてくれない。だから素直に自分はどういう人間か見せて、相手と正面から向き合う。例えば『朝までハシゴの旅』はほんとうに旅先でたまたま見かけ、私が“この人”と思った人に自分から声をかけて、話しているんです。そうなると初対面同士、もう自分をさらけ出して、相手の心に飛び込んでいくしかない(笑)。でも、そうしてお互い打ち解けると楽しいし、会話も弾む。人と人とがお互いの感情を素直に伝え合うこと。改めて大切にしたいと、たった今思いました(笑)」

佐藤栞里 さとうしおり 1990年生まれ。埼玉県出身。女性向けファッション誌の「MORE」や「sweet」、「mini」などでモデルを務めながら、並行してタレントとしても活躍。2013年からは、日本テレビの人気番組「1億人の大質問!?笑ってコラえて!」に出演し、「朝までハシゴの旅」で一躍お茶の間の人気者に。さらに、2015年10月からは同番組の4代目サブMCにも抜擢。8月11日には日本語吹き替えを担当した映画「ペット」が公開予定。

ヘアメイク/河嶋 希
スタイリング/佐山みき

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