自らの仕事を「アフリカ人からもらった」という、ヨシダナギさん。幼少のころからアフリカ人に憧れ、世界中の少数民族を色彩豊かに撮影し、高い評価を得ているフォトグラファーだ。文字通り裸一貫となり、現地の人と親睦を深めていくスタイルも話題を呼んでいる。少々気難しい民族であっても、まるで家族のように迎え入れられている印象だ。
「私としては特にアフリカの人と家族になりたいとは思っていません。仲間になりたい、とは思いますけど。部外者という枠は飛び越えたい。でも、アフリカの人たちってすごく簡単に『もう家族だね』なんて言うんですよ。アフリカでは、近所の人が家に普通に上がってきて冷蔵庫を勝手に開けたり、ソファでくつろいでいたりするんですが、家族になったら私の宿泊先のホテルだって同じ感覚(笑)。でも、くつろぐだけじゃなくて、ちゃんと家事とかの家のこともやっているんですよね」