これまで数々の映像作品に出演し、俳優として情熱を注いできたが、その原動力はどこにあるのだろう。
「僕らの仕事って、本当に最後の数%に乗っかるだけなんです。監督やスタッフが企画の段階から頭を絞って、七転八倒しながら準備を重ねて、撮影までこぎつけてくれる。今回の映画もそうですが、そこに思いっきり乗っかるだけ。それでも、その撮影がうまくいかなかったら、みんなの苦労が水の泡ですから。役者としてベストは尽くしますけど、演技に正解なんてないから、もしかしたら僕が台無しにしてしまうかもしれない。その怖さの中でも、観てくれる人たちに非日常を届けなきゃいけないという思いがある。使命感というほど大げさなものではないですけど、そういった気持ちみたいなものは、昔からずっと僕の力になっていますね」
情熱を失いかけている人にアドバイスをするとしたら、どんな言葉を送るのか聞いてみた。
「別のエネルギー源を見つけるといいと思うんです。僕の場合は音楽とか、昔の映画とか。まだこんな熱い気持ちになれるんだと、再認識できる。心を震わせるものに触れると、必ず情熱となって自分に返ってきますから。僕は今も、あえてそういうものを探すようにしています」