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寿大聡

寿大聡のコラム侍

仲代達矢主宰の無名塾出身。2013年 三池崇史監督作品『地球兄弟』主演。同年、ローマ国際映画祭特別上映作品に選ばれ、三池崇史監督と共に同映画祭のレッドカーペットを歩く。その他主演作:長崎の鐘/紀伊国屋ホール、婢伝五稜郭/俳優座劇場、荒木町ラプソディー/シアターX、蜩ノ記/NHKラジオドラマ、五稜郭残党伝/俳優座劇場、夜を急ぐ者よ/俳優座劇場、他、映画ドラマ多数出演

寿大聡

寿大聡のコラム侍

『お前はお前だ!』

2017.2.20

はい!今月も始まりました「コラム侍」ですけれども、ここで今までお世話になった皆様へご報告させて頂きます。
3月度いっぱいでこのコラムコーナーがなくなるとの事で、それに伴いこの「コラム侍」も終了する事となりました!
という事で、来月号が最終回となります!
急なお知らせで申し訳ありません!!
今月含めラスト2回頑張っていきたいのでどうぞ最後までよろしくお願いします!

今月の2月19日は僕の誕生日だったのですが、早いもので36歳になりました。精神は全く大人になっていないので、えっ俺が36歳かよ??と、心と客観的現実が合わず凄く不思議な気持ちになります。若い頃はまさか自分が36歳になるとは思ってもいませんでしたし。この「年齢」という存在に自分は全くもって縛られず自由に生きているのですが、周囲からしたら、36歳のおっさんが何してんだよ、みたいに思われている事も多々あるのでしょうね。いや確実にあるな、うん。

昔から大嫌いな考え方があって、この「年齢」という存在に縛られ、「年齢」にとても傾倒した考えを持つ人っているじゃないですか。例えば、誰々は何歳でこれを成し遂げたとか、誰々は何歳でいくら稼いだとか、言ってくる奴いますよね。最悪なのは、誰々は○○歳で成功したのに同じ○○歳の時の君は??とか、勝手に比較して馬鹿にしてくるクソ野郎とかいます。
天才でも不遇の時が続く不運な人や、ラッキーだけで若いうちに成功する人、人の人生は本当に千差万別であり、あっという間の大逆転劇が起こって次の日には立場が反転する業界、それが今僕がいる世界であります。なので、この「年齢」に縛られた思想に対し嫌悪を感じますね。後輩でも、この「年齢思想」に勝手に縛られ自分で勝手に鬱になっていく者も沢山いて、寿大さんは○○歳の時これをやったのに俺は・・・などと下らないことを考え、持っている本来の輝きを失っていく者がいます。いや、お前はお前で俺は俺だから!今レギュラーで「嫌われる勇気」という連ドラをやらせて頂いているのですが、アドラー心理学を基にしたこの作品内で、まさにドンピシャな事が書かれてあって、「他者との競争や比較を続ける限り人は絶対に幸せになれない。「理想の自分」を「自分」が追求していけばそれでいいのだ」と。
まさにその通りだなと、僕は感じましたが皆様はいかがでしょうか。他者は他者、僕の人生は僕の人生。他者や周囲の心を満たすために生きているのではなく、自分のために自分の人生を生きなければ、では誰が自分の人生を生きてくれるのか。アドラー心理学は完全に実践することはとても難しいですが、他者との比較からくる劣等感に苦しんでいる方、対人関係で悩んでいる方は、「嫌われる勇気」とってもおすすめです。

よし、明日からも自分は自分!頑張るぞ!という事で、来月の最終回またお会いしましょう!ではでは!